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市田柿は、下伊那に伝わる伝統スイーツ

私たちの住む長野県の下伊那地方では、昔から干し柿作りが盛んでした。柿のれん干し柿にもいろいろと種類があったようですが、市田柿のルーツになったのは「焼柿」と呼ばれるもの。飯田市の隣、下伊那郡高森町の下市田にあったといわれる「神木焼柿の古木」が市田柿の原木といわれています。

名前を「市田柿」として全国に広まるのは、昭和40年代から。干しあがりの色や味の良さを認められて、高級スイーツとして販売されるようになってきました。現在では、高級和菓子に使われたり、洋風お菓子に使われたりと、そのまま食べるだけでなくお菓子の原料としても評価されています。

 「柿」そのものだけでなく、干し柿にするために皮を剥いて吊された「柿のれん(柿すだれ)」の風景も、このあたりでの秋の風物詩となっています。

市田柿の魅力は、飴色のようなきれいな色と表面の白い粉。

 下伊那地方に受け継がれてきた伝統スイーツ市田柿。ぜひ、その味ご自身で味わってみてください

2016年、国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」に市田柿が登録されました。
この地域ならではの、農産物として国からお墨付きを頂いているということです。

 

 

お正月と「市田柿」

ここ南信州では、元旦の朝に市田柿を食べる風習があります。 「歯がため」という儀式で、市田柿、落花生(豆)、栗を元旦の朝1番に朝茶とともに頂きます。

 

柿は、福を「かき」あつめる、「かき」とる、ということで縁起のいいもの。
豆は、「まめ(方言で元気)」に暮らせる、ということ。
栗は、「くりくり(同じく元気)」、「かちぐり(干した栗を臼でついて皮を剥いたもの)」から転じて、「勝ち栗」


  「歯がため」の「歯」は、「齢(年齢)」のことで、このような固いものを食べることで、齢をかため、長寿を願うという意味があります。

また、市田柿は種がないものもありますが、種が出来てしまうものも中にはあります。
元旦に食べた市田柿の種の数が多いと縁起がいいとされています。いくつ種が入っているか、家族で競っても楽しそうですね。

「市田柿」の栄養価

昔から、干し柿が健康食品として知られていて、江戸時代には下痢止めや咳や吐き気をおさえたり、お酒の悪酔いを防いだり……といった効能が紹介されている文献があります。

干し柿は、甘柿と比べても栄養価が高く、カロテン、カリウム、食物繊維、ポリフェノールが多く含まれています。他の果実のドライフルーツにもポリフェノールがたくさん含まれていますが、市田柿にはそれらの5倍以上のポリフェノールが含まれているとの研究結果もあります。

おいしいだけでなく、栄養もある市田柿。ぜひ、召し上がってください。

ご注文は、こちらから(ほろさん農園ショップページです)

販売期間は、12月中旬〜1月上旬 です


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